「あああああ………っ」 長く留めたのは可能性があったからなのだろうか。 すがる想い出も指先もない俺たちは、ずっとお互いの人生まで一緒に歩いていた。 微かに期待していた世間的な親の像。 その可能性も絶たれた俺たちは。 一人になって、生きてゆける。 たった一人の、未渡理波と、未渡雅風として。