常識の欠片もない、とかカッコつけたくて、反社会的な態度をカッコいいと思ったりする、俺たちは思春期の子供で。 だから、世間に抗っているふりをする、常識的な子供だった。 親を――待つのが当たり前というそれに、俺も理波ちゃんも……その存在を、俺は嫌悪しながら、待つことが。 待っていたのかもしれない。 決定的な今日を、迎えるまでは。 「……生きたいなー……」 夜天に声が吸い込まれていく。 地獄耳の刹那にも、聞こえていないほど夜は深いようだ。 ……生きたいな。俺を。