理沙は、俺の目の前で死んだ。 ヌルッとした感触が今でも忘れられない。 一番、愛した人だったんだ。 一番っ、一番……! それから、俺は前のように笑うようになった。 笑ってれば、悲しみがなくなると思って。 笑ってれば、理沙がかえってくると願って。 だけど、それは俺の“思いや願い”だけで。 決して悲しみがなくなる訳でも。 理沙がかえってくることもない。 だけど、笑うしかなかった。 笑って、現実から目を背けるしかなかった。 そんな弱い人間になってしまった。 *朝side end*