*悠莉side*

…凄く、人気なのね。

午前10時。

開店してから、1時間なのに店内は人でいっぱい。

厨房からも、沢山の人の声が聞こえる。

「ふぅ…。」

私は、袖で汗を拭う。

「疲れた?」

後ろから聞こえた声…。

「圭…。」

私は、手を動かしながら圭をチラっと見た。

…皆からは、下の名前で呼んで、と言われている。