天然ダイヤとイミテーション・ビューティー ~宝石王子とあたしの秘密~

 耳をくすぐる彼の甘い声。

 頬を火照らす彼の熱い吐息。

 あたしと晃さんはオデコをコツンと触れ合わせ、赤く幸せな顔で笑い合った。


 そして何度も繰り返す言葉。


「愛してる。聡美」

「愛してる。晃さん」


 イミテーションは本物になった。

 あたし自身という、本物に。


 これからあたしは生まれて初めて、自分自身として世界に向き合っていくけれどちっとも怖くない。

 だってあたしには彼がいるし、認められる自分という存在がある。


 あたしと彼は向き合って

 もう一度、幸せな気持ちでキスを交わした。






【END】