「んで?
麗薇はそれが自分の毒なんだみたいなこと言ったの?」

「それは…
言ってない…」

ってことは、そこからは麗奈の推測ってことか。

「じゃ、決定だ」

「何が…?」

不思議そうに首を傾げる麗奈。

持ち前の仕草のほんわかさは変わらないらしい…

妙に可愛くてドキッとしたのはここだけの話だ。

「今日、また呪い屋に行って、確認してくるに決まってんだろ。
また雄介が苦しむことになるけどさ…」

そう言うと、麗奈は座っている俺に目線を合わせる。

「それなら私のお母さんにすればいい」

ちょっと歪んだように見えたその笑顔は、とっても悲しそうで…

でも、なんとなく、救ってあげることはできそうにないなってそう思った。