「この人、私が3歳のころに死んでるのよ。 …自殺」 そう言う岩崎の顔は、もういつもの岩崎じゃない。 「声も同じ。顔も同じ…。 親が私を姉に重ねないわけがないじゃない。.. 気づけば麗薇、なんて呼び間違えられて… いつも私じゃなくて私にある麗薇の影を見てるの! そんな憎い親を呪ってやったのよ」 だんだんと力がこもる岩崎の声。 …こんな悲しいことがあっていいのか? 岩崎は、俺みたいに遊び半分じゃない。 きっと、本気で呪うつもりで依頼しにきたんだ。 …実の姉とは知らずに。