「…それ、マジ俺のセリフ」

予想どうり、突っ込まれる。

「いや…真面目に」

「何言ってんだよ?
俺元気いっぱいじゃんかー」

やっぱり、何も変わりない。

…あれはハッタリだったのか?

でも、俺は覚えている。

ハッタリにしては妙に禍々しい雰囲気。

「…なんでもねぇよ。
早く教室行こうぜ」

考えすぎてもよくない。

そう思った俺は、いつまでものんびりと校舎までの道を歩いていた雄介を、急かした。