「いやぁ、ほんと無事でよかったわ!」

由衣さんが体を離して、私の両手をぶんぶんと振り回して喜んでいる。

「ねぇ、実羽。どうしてここに来たかったの? 早くホテルで休んだ方がいいんじゃない?」

お姉ちゃんが心配そうに聞いてくるけれど、
「・・・ごめん」
そう答える声は小さくしか出なくて・・・。

「なんであやまるのよ」

苦笑するお姉ちゃんの顔が、私を見て固まった。

「どうした・・・の?」

「実羽ちゃん?」

よほどひどい顔をしていたのだろう。

ソムサックまで真剣な顔で見てくる。