メオの食堂についた時、すぐに普通じゃない状況がそこにあった。

「メオ!」

ソムチャイがメットを投げ捨てて走り寄った。

散らばる食器。

逃げ出す客たち。

そして、ふたりの男。

ウアンとその部下のやせっぽち。

オープンキッチンの中では、おそらくメオの両親だろうと思われるふたりの姿が見えた。
悔しそうな顔でにらみつけている。

前回と違って、私は冷静だった。

全体を見渡して考える余裕もあった。