「ウアンは、あまり知らない。でも、奥さん大好き。街で見る。手をつないで仲が良いね」

「へぇ、すてきだね・・・て、ちょっと! そんなのじゃなくってさ、弱点がわからないと困るじゃん」

「でも、わからない。メオに聞くか?」
肩をすくめるソムチャイに、私はうなずいた。

このまま、あのホテルを手放したらもったいない。

もちろんソム兄弟やお姉ちゃんは、きっとそれでも納得して生きてゆくんだろうけどさ。
なんだか納得できないもん。


私たちは、メオの食堂に向かうことにした。