彼女との出会いはバーだった。


私は、出張で愛知県に来ていて、たまたま見つけたバーでウィスキーを飲みビジネスホテルで寝ようと思っていた。


強い酒を飲んで眠りたかったし、何故か人恋しくて、バーに入ったのだ。


私は、その頃不眠症で悩まされていて強い酒を飲んで寝るのを習慣にしていた。


私の仕事は、建設業の主に営業マンであちこちの街に行っていたが、その時の仕事は上手く行かなく苛立ちもあった。


バーは小さいが雰囲気の良いバーで古いロックが流れていた。


客は、早い時間のせいか私一人で長髪にTシャツとジーンズのマスターが居たがこの古いロックをかけるお店には似合っていた。


マスターとは最初にロックは良いねとだけ話しただけだが、存在が気になる事はなくロックを聞きながら杯を重ねた。