「へましやがって!」 部屋に入るなり、そこで待ち構えていた奈央に蹴りを一発見舞われた。 「…ッ……」 「次は絶対失敗すんなよ」 奈央も警官に追われたのかもしれない。 相当疲れていたようで、今日はそれだけで済んだ。 「優月ちゃん……」 奈央が出ていくと、2段ベッドの上から若菜が顔を出した。 「あ……起こしちゃった?ごめんね?」 今の騒ぎで起こしてしまったのかと謝る。 「ううん。眠れなかったから」 ……そうだよね。 奈央が部屋で張ってたんだもんね……。