至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ




消灯時間がとっくに過ぎた園の中は、もう薄暗かった。


音をたてないように、ゆっくり中へ入る。


廊下を歩いていると、


「……わっ」


薄暗い食堂から人が出てきて、思わず声がでてしまった。




「……壱冴(イッサ)…」


こんな時間なのにまだ制服姿の彼は、雀谷高校に通う一つ年上の男子。


水でも飲んできたのか、口元を袖で拭いながらあたしに視線を向ける。


長い前髪から覗く瞳は刃の様に鋭い。



「今…帰り……?」


「……オマエもだろ」


驚きを抑えつつ尋ねると、それだけをぶっきら棒に放った壱冴は、自分の部屋に向かって歩いて行く。