至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「気をつけろ」


それでも凌牙は緊張感を持ったままの声で、運転手に乱暴な言葉を吐き出した。


そんな凌牙は、体が下に落ちるのは免れたけど、助手席の背面に手をついてやっとの状態。


体が斜め前に傾いていた。



……不可抗力だったのに。


猫をひいた方が良かったの?


そんなに怒らなくてもいいじゃない。


あたしの家を聞いても下ろされなかったのは意外だったけど、凌牙の態度にはやっぱり共感できない。



「優月ちゃん大丈夫?」


旬に言われて我に返る。


「あっ。うん、平気」


衝撃で、持っていた手提げの中身が落ちていた。


慌てて拾って座面に戻ると、車はまた加速した。