至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

…そう。


それを聞かれるのが恐ろしくて。


どうしよう。

何て言おう。


どうしていいかわからず、視線だけを不審に泳がす。


ルームミラー越しに、同じように困った目をした運転手の彼と目がった。


何処へ行っていいのか困っているのは、彼も同じ様子。


「また嘘言ったらどうなるか分かってんだろうな」


「…………ッ」


例え嘘を言ったとしても、凌牙にはなんの迷惑にもならないはずなのに…。


「早く言え」


低血圧なその声には、逆らえない何かがあって。




「――…双葉園……」



あたしの声が、静かな車内に落ちた。



続いて、車がゆっくり停止する。


“マジかよ“


車内の空気がそう言っていた。