至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「…ったく。凌牙はいないものと思っていいから、さ、乗って」


ふてぶてしく突っ立つ凌牙を押しのけて、旬が車の扉を開ける。


それでも、風に乗って流れてくる凌牙の煙草の煙があたしに消えろと言ってるようで…。


「ホントに大丈夫っ……」



第一、どこまで送ってもらうの?


双葉園?


………。



そんなの絶対に無理。



「……いい。歩いて帰れるから」


袖で目をゴシゴシこすりながら旬の腕をふり払って、重たい足を引きずったとき――



ジャリ……


背後で足音がした。