至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「んな簡単に攫われてくれて。俺の女にした意味がねえし、守ってる意味もなくなる」



……そんなわけ、ないか。



灰雅の為ってことくらい分かってたはずだけど。




「……ごめん……なさい」




――意味がない


――意味がない



謝りながらも、そんなどうでもいい言葉だけを耳が大きく拾って、ぐるぐる回る。


「オマエが――」


「――失敗したと思ってるでしょ」


凌牙の言葉も聞こえず、あたしは落胆のままに言葉を出した。



「あ?」



こんなはずじゃなかったのかもしれない。


あたしは灰雅と対立している、SPIRALのメンバーとも関わりを持っている。


あたしは知らなかったけど、結果、そうだった。


凌牙にすれば、厄介極まりない女。