至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「澤城はどこ行きやがった!!」


怒号の様に烈さんが呼んだ名前は、さっき車の中で聞いたおそらくSPAIRLの総長。


結局、澤城という人間がどこに居たのかはわからない。


呆然としているあたしの周りで人々が入り乱れる中、アキがどこかへ逃げて行く。


「アキッ!」


そう叫んだ声に耳がハッと反応を示すと、それはやっぱり凌牙の声だったようで。


倉庫の奥へ消えたアキを、追いかけて行った凌牙の背中が見えた。




……凌牙。


凌牙が助けに来てくれた事実と、否定できない2人の関係に胸が鈍く痛む。