至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

……ああ。


髪のことか。


正直あたしも勿体ないと思っていた現在黒い凌牙の髪は、まだ元に戻っていない。


「何とか言ったらどうなの?ふざけた態度取ってて痛い目に遭うのはこの子だから」


両手を後ろで縛られた若菜が、数人の男たちに連れられて出てきた。



「若菜っ!」


「……優月ちゃん……」


懐かしく、その泣き出しそうな声に胸がギュッと鷲掴みにされる。



こんな暴走族の巣屈。


……怖かったよね……。


憔悴しきった顔には、涙の筋がいくつも見えた。