至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

ジッとしたまま動かないあたしは、会話を聞いていると思われたのか。


「この女、全部聞いてるから気をつけろ」


誰かがそう言い。


そこから車が目的地に着くまで、男達は会話をしなかった。




ただ体が揺れるだけで、どのくらい進んだのかもわからない。


時間にしたら、10分……いや、15分くらいだったかもしれない。



「降りろ」


そう言われて乱暴に車から降ろされると、油やゴムの焼けた匂いが鼻を突いた。


金属のこすれる音もする。


左右を掴まれながらどこかへ連れて行かれ、途端に体がひんやりしたのを感じれば、やっぱりここはどこかの倉庫なんだと思う。


灰雅の倉庫にいる時と、体感が似ているから。