至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

例えそれが気まぐれだとしても。


あの夜、あたしに同情した凌牙に拾われただけ。



灰雅に居ることで身を守るために、凌牙の彼女という"措置"が取られた。


別に好きだと言われたわけでもない。


そこに特別な感情なんてあるわけない。



ましてや、あたしの為にお金を払うなんて……。




「アキ先輩が怒るのも無理ないわ」


次に奈央がため息と一緒に出した言葉は、きっと独り言。


「アキ……?」


だけど流せずに拾うと、不思議そうな目を向けられた。


「あんたが売られたのは勝手だけど、まさかアキ先輩を知らないとは言わせないよ」


「………」


「アンタがアイツの女なら尚更」