「それなら、もう大丈夫です。それにもともと七海さんのせいじゃありませんって」


琉聖さんも言っておいてくれればいいのに。



結局、誤解でもなんでもなかったんだけど。


一方的な凌牙の我儘だ。


それに、あたしの為に髪を染めた様なことを言っておきながら、凌牙のあたしに対する態度は全く変わっていない。



「よかったぁ」


花が咲くように満面の笑みを零す七海さんを見て、同性からみてもなんて可愛い人なんだと改めて思う。


「優月ちゃんは今日も行くの?」


「行く…って…?」


唐突に尋ねられて、首を傾げる。