バカみたい。


琉聖さんに完璧やられたと、自分の頭をバシバシ叩きながらソファへダイブ。


体なんてあたしがシャワーを浴びたみたいに熱くて、脳みそまで溶かしてしまいそう。


それでも衝撃的な残像だけは、無駄にこびりついて離れない。



お尻は仕方ない。


こうなれば、後ろ姿だっただけでもまだ良かったって思わないと。





「覗きが趣味か」


ボソッと声が聞こえてヒヤリとする心臓。



恐る恐る顔をあげると。


いつの間にかシャワーを終えた凌牙が君臨していて、止まりかけた心臓がまたバクバクと動き出した。