至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

それでも真顔であたしをジッと見据えているテルさんを見れば、それは大袈裟でもなんでもないんだと分かった。


暴走族という世界は、決して甘くない――



和希も同じような顔で頭を捻る。


「どうして兄貴は、こんな面倒くさい女を囲うんだよ…」


そう呟いた和希の言葉はもっとも過ぎて、言い返す気すら起きなかった。



“面倒くさい女”


すごく重たい言葉だった。


あたしみたいな人間のせいで、灰雅が敗北するなら。


結局あたしは灰雅にとって……凌牙にとって、お荷物なだけ。


あたしの存在は灰雅に迷惑をかけているとしか思えない。