至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

とにかくお姉ちゃんを守るためなら何でもいい。


藁にもすがる思いで、赤髪男の腕を掴んだ。


「じゃあ……体で解決してもらおうかな」


赤髪男が指さした方へ首を振ると、怪しげなネオンの灯った建物が見えた。


……ラ、ラブホ!?


とんでもない所にいる自分に驚く。


場所は飲み屋街からかなり移動していたようで、辺り一帯ホテルだらけだった。




「………わかった…」


べつに、こんなことで処女を奪われても惜しくないし。


それで見逃してもらえるなら、これも女に生まれてきた特権にすら思える。



覚悟を決めて頷いたあと。


あたしの目に映ったのは、今にも吹き出しそうな口元を懸命に押さえている赤髪男の姿……。



――え?



「大翔(ヒロト)、悪ふざけもそのくらいにしとけ」


また別の声が聞こえて斜め方向に顔をあげると、異様に背の高い男が、赤髪男を見下ろしていた。