至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「驚かねぇんだな」


前のボタンを留め終わった凌牙は、窺うような目をあたしに向けた。


「……べ、別に」


「無理しやがって」


絶対に、言葉と真逆の顔になっているだろうあたしを見ながら挑発するように言うと、腰のあたりでシャツを引いた。



本当は、怖い。


怖いに決まってる。


あれだけのメンバーを引き連れた族のトップで、世間を震撼させるようなヤクザの息子。


そして刺青。


本物なんだと、思い知らされた。



今までのあたしの人生では全く無縁の人。


今ここで、こんな風に話をしていることでさえ不思議でたまらない。