「目が腐るぞ」


そんなもう一つの声の先を辿ると


「ぎゃああああっ!」


慌てて目を覆う。


そこにあったのは、上半身裸で腰に軽くタオルだけを巻いた旬の姿。


お風呂から出てきたらしく、髪は濡れていた。


「……」


さっきからあたしの心臓によくないことばっかり起こってる。


「優月ちゃん驚きすぎ」


大翔が笑う。


「そ、そりゃ驚くよ!」


双葉園ですら、タオル一枚で歩くのは禁止だった。


だから男の人のこんな姿、見たことない。