至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

ポケットの中じゃなくて、これからは飾っておきたい。


いつでも見れるように…。


「……そうか……」


呟いたテルさんは、眺めていた写真立てを手にするとレジへ向かう。


でも今回は少し様子が違った。


財布からスッと抜き取ったのは、さっきまで使われていたゴールドのカードではなく……。


お札が二枚。


今日初めて見る現金だった。


「あのっ…」


それはテルさんのポケットマネーでしょ……?


凌牙に払ってもらうのはいいってわけじゃないけど、テルさんに払ってもらう訳にもいかない。


「いいから」


だけど差し出した手は、やんわり戻された。


「凌牙には言うなよ」


「……はい。……ありがとうございました」