至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

ポケットから1枚の写真を取り出す。


小さいころからずっと肌身離さず持っていた家族写真。


制服へ忍ばせていたおかげで、これだけは持ってこれた。


お父さん、お母さん、お姉ちゃん。


そしてお母さんに抱っこされている3歳のあたし。


色も褪せて、左下の方は破けてしまっているけど、あたしにとっては宝物。


たった1枚の家族写真だから……。



「ご両親?」


テルさんが横から覗き込んでくる。


「……はい。この写真を撮ってすぐに両親は亡くなったらしいです。施設ではお父さんやお母さんの顔も知らない子が多かったから、なんとなく飾れなくて……。

でも、これからは部屋に飾れるかな……って…」