「普段は平日だけ来てもらってるが、今日は優月に紹介するために特別に来てもらった」


「そう……なんですか…」


「遠慮しないで食べて」


考えてみたら昨日の昼から何も食べてない。


夜は色んな事がありすぎてお腹が空く暇もなかったけど、今にもお腹と背中がくっつきそうなくらいペコペコだった。


「いただきます」


まずはスープに口を付けた。


口の中が痺れるほど、隅々にまでコンソメのエキスがしみ渡る。


お腹の空いた体にはその一口が起爆剤になったのか、止まらなくなって次から次へと無言で口へ頬張った。


「……よく食うな…。優月は大食いなのか?」


気づいたらテルさんが唖然とした目で見ていた。


「すみません……」