「だから和希とも仲良くしたい。あたし小さい子達の面倒見るのは好きだったの。だからお姉ちゃんだと思っていいから!」


「……俺、小さくねーしっ…」


フンッとそっぽを向く和希。



……もしかしたら和希や凌牙も、親がいないのかもしれない。


だから凌牙と一緒にここに…。




双葉園にいた、和希と同じくらいの年の子の顔を思い浮かべた。


反抗して突っ張って。

だけどみんな心は綺麗な素直な子。


きっと、和希だって根はいい子なはず。


時間がかかったとしても、あたしは和希と分かりあいたい。