至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

「森嶋……優月といいます」


おどおどしながら名乗ると。


彼は、初めてあたしにジッと視線を注ぎ……なんでもないようにまた前を向いた。



年、いくつだろう。


この人こそ確実にハタチを越えていそうだけど、凌牙で失敗してるからうっかり聞けない。


これで高校生だと言われたら、世の中詐欺だらけだと疑いたくなる。



そう言えば、昨日の大翔と旬の会話で『テルさん』って名前が出てきていたのを思い出した。


じゃあ……やっぱり年上なんだ。



旬や大翔タイプとはちがう。


フレンドリーに話せる雰囲気は全くない。



無口なの……?


それともあたしと話すのが面倒……?


彼から話かけてくれる気配もなく、あたしは大人しく車に揺られていた。