「何かあるどころじゃないよ。今日は集会なんだ。言ったろ?全国に支部があるって。今日は関東に属してる灰雅が集まる、結構大きい集会になるんだ」


「集会……」


「走るんだよ」


「走る……」


「んー。つまり、俺達の腕の見せ所?」


「腕の……」




「暴走だ」



オウム返ししか出来ないあたしに、意味を明確にしてくれたのは凌牙の低い声。




………。




……そうだ。

この人達は暴走族だった。