……凌牙のキスの意味…。


分かるようでわからない。



キスしたから、運命共同体…みたいな…?


少しは繋がりがある……みたいな?



凌牙はああやって誰にでもキスするの?


重なった唇に指で触れて、モヤモヤする胸中で考え込む。




「二時間押しだな…」


キスなんて、なんでもなかったように呟く凌牙。


チラリと時計に目をやった。


かなり深刻そうな顔。



「……何か…あるの?」


凌牙にはなんとなく聞けなくて、振り返ったあたしに大翔が教えてくれた。