至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ

車のドアが開いた瞬間、低い声が飛んできた。


「一体いつまで待たせ……」


言葉はそこで途切れた。



いや、出なかったんだと思う。


腫れた顔に、はだけた制服。


こんな格好で出てきたあたしもあたしだけど。



……だって、本当にいると思わなかったから。




「……」


言葉をのんだ凌牙に、無言で手帳を差し出した。


受け取った凌牙は中身を確認した後、大事そうにブレザーの内ポケに収める。