「ひろ…と……」 昨日あれだけ走っても息が上がらなかった大翔に言われても、全然説得力ないよ。 「うっ……ううっ……」 目的は手帳だって知ってる。 それでも、あたしを待っててくれた。 それだけが嬉しくて、その場にしゃがんで泣き崩れた。 大翔は自分のブレザーを脱いで、あたしの肩にそっと掛けた。 「……行こう。凌牙が待ってる」