わたしはきっと、数ある選択肢のうち、一番つらくて最低な答えを選んだのだと思う。 苦しくて泣きたくて、後ろめたいことなんかたくさんあって。 自分で選んだことなのに、逃げ出したくなるくらいに後悔して。 何度も何度も、その繰り返しで。 ――だけど、後ろを向いてばかりはいられないから。 全部を失くしたきみが、明日ちゃんと笑えるように、前を向けるように。 わたしがきみの“月”になるよ。 ……だから、お願い。 傍にいさせて。