となりのアイツ*



「もっ、もしかして颯太がこれまで学校がある日は毎日、あたしにお弁当を作って持ってきてくれてたのって…」


「ああ。自分の作った手料理で、愛莉の胃袋を掴むためだけど?

だって、俺が今までどれだけ勉強や運動を頑張っても、男を磨いても、愛莉は俺のことを、ただの幼なじみとしてしか見てくれないし」


あ、それで中学の頃、颯太はあんなに勉強も運動も、人一倍努力していたんだ。

あれは、あたしのためでもあったんだなぁ。知らなかった。


「さりげなく愛莉に好きだということをアピールしてみても、愛莉は全く気づいてくれないしさ。

だったら、毎日おいしい弁当を作って、まずは愛莉の胃袋を掴んでみせようと思ったってわけ」