「なんで颯太が…?」 「なんでって…幼なじみとして、毎日朝と昼はパンだけしか食べない愛莉の食生活が心配だからに決まってんだろーが。 という訳で、これは没収な」 颯太は、さっき取り上げたあたしのメロンパンを持って、さっさと教室を出て行こうとする。 「ちょっ…勝手に人のパン持って行かないでよ!泥棒!」 「…泥棒だ〜?」 教室を出て行こうとしていた颯太の足がピタッと止まり、再びあたしのほうへと戻ってくる。 そして……。