13年目のやさしい願い



若い頃に海外に留学していて、更に仕事で海外にいたこともあるおじさんは、愛情表現もオープンな方だ。

おばさんの誘いに気をよくしたのか、そのまま、スッとおばさんの腰を抱いた。



「……そうだな、久々にどこか行くか?」

「ええ。しっかりエスコートしてね」

「もちろん! どこに行きたい?」

「そうね、せっかくだから、ゆっくりできるところかしら?」



すっかり出かける気になったおじさんは、笑顔でハルの枕元へと移動した。



「また夕方に来るからな」

「楽しんできてね」

「ああ。ありがとう」



おじさんがハルの頭をなでている間に、おばさんがオレにウィンクをよこした。

オレはおばさんの気遣いに感謝しつつ、コッソリ、小さく頭を下げた。