「どうやって学校に入ったのかは分かってるのか?」

「いや、まだ。オレ、ハルに付き添って病院行ったから」



そこも、ちゃんと確認しておかなきゃと思っている。

だけど、一番は当然、ハルのことで、そっちが落ち着いてからじゃなきゃ確認もできやしない。

あの場に一ヶ谷がいたことから、あいつに聞けば何か分かるのは分かっている。

週明け早々には、一ヶ谷をしめに行く予定だ。



親父は顎に手を当て、遠くを見るような顔をした。



「陽菜ちゃんの具合は?」

「よくない。熱が高くて……」



幸い不整脈は点滴で落ち着いた。

だけど、意識はない。

それに、一歩間違えば大惨事だったんだ。

ハルが機転を利かせて、早くにオレを呼んでくれて、本当に良かったとしみじみ思う。