翌朝、瑞希ちゃんが亡くなったことを知らされたわたしは、
泣いて泣いて泣いて泣いて、
目が溶けるんじゃないかってくらいに泣いて、
入院中だったのにムリを言って、外泊許可を取って、
パパに、お通夜に連れて行ってもらった。
棺の中の瑞希ちゃんは、とても綺麗で、
裕也くんは、赤い目をしていたけど、とても落ち着いた声でわたしに、
「来てくれて、ありがとう」
って言った。
言わなきゃって、思った。
もう会えないかもしれないって、思ったから。
瑞希ちゃんの家は遠くて、
病院に来る用事がなくなったら、もう会えない。
忘れていいよ。
幸せになって。
瑞希ちゃんの最期の言葉を継げると、
裕也くんは、号泣した。



