ハルの調子は戻ることなく、もう4時間目。

朝は帰りたくないと言っていたハル。

残りの休み時間は、会話にすらならなかった。

だから、「今日はもう帰ろう」と説得もできない。



だけど、何の夢を見ていたのか、寝言にオレを呼んだハル。

それだけでも嬉しかったのに、ハルはうっすらとほほ笑みを浮かべて、「好き」と言ってくれた。

あまりの愛しさに、どうかなりそうだった。



その次の休み時間には、ひどく汗をかいて、苦しそうに眠っていた。

もう、ハルの意思はムシして、家に帰した方がいいんじゃないかと思った。

だけど、ハルの汗を拭いていると、一瞬、目を覚まして、眠いって言ったもんだから、動かさないでおこうって決めた。