「それじゃ、ボクたちは失礼しようか?」
「え!? まだ来たばっかりですよ?」
羽鳥先輩が、後から来た来客に気を遣うように言って、しーちゃんが驚いたような声を上げた。
カナも慌てた声で言った。
「え? 先輩、もう少し待ってて下さい。頼みたいことがあるんで」
「ボクに?」
「……ってか、志穂に? だから、昨日、メールしたんだし」
「……何も書いてなかったけど?」
「だから、書く前に寝ちゃったんだって」
どこか微妙な沈黙が流れた。
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