† of Thousand~千の定義

剣である傘は、残念ながら魔法陣の主柱に定義されている。

手ぶらで飛び出すことになるが……広大な魔法陣が、そのまま武器になる。

剣でどうにかならない相手なら、これでどうにかするしかない。

予想していた通り、キマイラはゴムのように延びてきた街灯を軽やかに交わし、炎で焼き、爪を肥大化させた前足で叩き折っていた。

「魔術師よ!」

と、たてがみを大きく翻す獅子が、声を張り上げる。

その意気に炎が赤くまとわりつき、爆発した。

街灯の頭が、一瞬で吹き飛ぶ。

「貴様の力、この程度か!」

そして一気に、私へと突進してくる。その角に、炎が巻き付いた。

獲物を串刺しにする――やはりそうくるか……魔族のえげつないところだ!