キマイラが現れた元凶を前に私が取れる行動は、起こした首を力なく落とすことぐらい。
吐きつけてやりたい罵詈雑言は数えきれないが、同等に、再襲来する眠気と気だるさも、並大抵ではない。
「いやいや、実に助かりましたよ、仁さん」
と一ツ橋。
「お礼にと思ってきたのですがね、聞く耳、ありますか」
「ない」
即座に切り捨ててやったにもかかわらず、一ツ橋はくつくつと笑い、勝手に言葉を紡ぎ始めた。
「昨日誤って、君にキマイラを封印した呪符を渡してしまいましてね」
(誤って? よく言う)
「しかも、君はその封印を解除してしまったようで。我々も急遽、キマイラの行動を制限するために、この町全体に結界を施しました」
なるほど、それでキマイラは昨晩、町中を飛び回っていたのか。
どこかに、結界の抜け道はないかと。
「我々としてはじっくり結界の径を縮めて追い詰めるつもりだったのですがね、いやいや、仁さんのおかげで手早く事態は収集されました。そこで首が飛んでますからね。もう動かない。実に手早い」
「……それで礼か」
「ええ、ええ、ぜひとも」
吐きつけてやりたい罵詈雑言は数えきれないが、同等に、再襲来する眠気と気だるさも、並大抵ではない。
「いやいや、実に助かりましたよ、仁さん」
と一ツ橋。
「お礼にと思ってきたのですがね、聞く耳、ありますか」
「ない」
即座に切り捨ててやったにもかかわらず、一ツ橋はくつくつと笑い、勝手に言葉を紡ぎ始めた。
「昨日誤って、君にキマイラを封印した呪符を渡してしまいましてね」
(誤って? よく言う)
「しかも、君はその封印を解除してしまったようで。我々も急遽、キマイラの行動を制限するために、この町全体に結界を施しました」
なるほど、それでキマイラは昨晩、町中を飛び回っていたのか。
どこかに、結界の抜け道はないかと。
「我々としてはじっくり結界の径を縮めて追い詰めるつもりだったのですがね、いやいや、仁さんのおかげで手早く事態は収集されました。そこで首が飛んでますからね。もう動かない。実に手早い」
「……それで礼か」
「ええ、ええ、ぜひとも」

