私は、いったいどれだけのアスファルトを集結させ、この領域をいじくり回したか……
計算するのも面倒くさい。
地下の配管はよじれているだろうし、そこら辺の電柱など、大半が倒壊していた。
電線が切れているところもあるだろう。
だるくて力を抜き、仰向けになった視界だけでも、『塔』となったアスファルトや、連なって強引に引き寄せられたガードレール、前衛芸術と化した街灯が、幾十も見える。
この被害……工事費用にすると……まったくもって面倒くさいので、考えないでおこう。
「……せ、ぬ――」
と、耳に入ってきた声に、私は後頭部を擦り付けながら、上へ向いた。
上……もとい、私の頭の方向――
「許、せ――ぬ……」
喉に剣をおっ立てたままの化け物が、ふらついていた。
怨嗟をぼやく牙の隙間から、火の粉と、どす黒い血が、霧吹きのようにこぼれている。
計算するのも面倒くさい。
地下の配管はよじれているだろうし、そこら辺の電柱など、大半が倒壊していた。
電線が切れているところもあるだろう。
だるくて力を抜き、仰向けになった視界だけでも、『塔』となったアスファルトや、連なって強引に引き寄せられたガードレール、前衛芸術と化した街灯が、幾十も見える。
この被害……工事費用にすると……まったくもって面倒くさいので、考えないでおこう。
「……せ、ぬ――」
と、耳に入ってきた声に、私は後頭部を擦り付けながら、上へ向いた。
上……もとい、私の頭の方向――
「許、せ――ぬ……」
喉に剣をおっ立てたままの化け物が、ふらついていた。
怨嗟をぼやく牙の隙間から、火の粉と、どす黒い血が、霧吹きのようにこぼれている。

