通話を切り、薄暗い刑事課のフロアを走りながら、
小泉はSMR全員に緊急メールを送る。
今は真夜中だが、寝ていても何をしていても、
緊急メールに気付かないことはない。
防犯ベル並に着信音が鳴るよう、設定されているのだ。
内容は、『すすきの二瓶ビルに向かえ』という物。
数分後には、SMR20人全員が集結することだろう。
小泉も警察車両に乗り込み、アクセルを踏み込んだ。
焦りのため、すすきのまで車で5分の道のりが長く感じる。
何としても、火をつけられる前に確保したい。
この時の小泉は、犯人が五十嵐公平であると確信していた。
昼間あちこち走り回っていた小泉は、
夕方4時頃、やっと水島ありさに会うことができた。
出勤前の彼女は、友人の家にいた。
ここ数ヶ月、女友達の家を渡り歩き、居候生活を送っていた。


