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SMRの横山は小泉と別れ、現在一人で張り込み中だった。
ターゲット五十嵐のマンションの向かいには、賃貸アパートがあり、
運よくその一室が空いていた。
横山は大家の協力を得てその部屋を借りた。
窓から見張ること数時間、時刻は夜の8時を過ぎていた。
最上階の五十嵐の部屋は、明かりがついている。
薄いカーテンが引かれた内側に、時々人影を確認できた。
五十嵐は確かに部屋にいる。
双眼鏡でそれを確認し、カップラーメンにお湯を入れ、夕食をとろうとしていた。
部屋の中には、数日分の食料が置いてある。
それらは横山がコンビニでまとめ買いした物だ。
一度見張り態勢に入ると、ターゲットが動くか、交代が来るまでここから出られない。
20人のメンバー全員が多忙なSMRなので、交代要員もいつ来るか分からないのだ。


